公演情報

Event information

室内楽の豊かな伝統と革新的なアプローチの統合を目指すピアノ四重奏団

ピアノ四重奏団 アンサンブル・ラロ

日時
2026年11月28日(土)
開場:14:30  開演:15:00
会場
幸田町民会館つばきホール
料金
一般4,000円
学生2,000円<全席指定>
※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。
チケット販売所
● 幸田町民会館チケットセンター
● 幸田町民会館webサイト
● チケットぴあ ※セブンイレブンでも直接購入できます。
● ローソンチケット ※ローソン、ミニストップでも直接購入もできます。
チケット発売日
●Web会員先行販売 9月13日(日)10:00~9月15日(火)
●電話予約/プレイガイド/Web販売 9月20日(日)10:00~
※インターネットからの購入は、ClubハッピネスWeb会員にご登録いただく必要があります。
●窓口販売 9月21日(月・祝)9:00~
※窓口販売は、残席がある場合に限り受付いたします。

※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。
※完売した場合、当日券の販売はございません。
※車イス席をご希望の方は幸田町民会館(電話0564-63-5181)にお電話ください。

Pコード
330-245  https://t.pia.jp/
Lコード
43356  https://l-tike.com/
主催・お問合せ
一般財団法人幸田町文化振興財団 TEL.0564-63-1111
後援
幸田町、幸田町教育委員会

出演

アンサンブル・ラロ


⒞Katsuhiro Ichikawa

アレクサンダー・シトコヴェツキー(Vn)、ダイアナ・ケトラー(Pf)、ラズヴァン・ポポヴィッチ(Va)、へーデンボルク・直樹(Vc)の4人で2004年に結成。ヨーロッパ各地の音楽祭を中心に活躍して大成功を収め、'21年にカーネギーホールにも招聘され、高い評価を得ています。本公演では中欧から東欧の近代の作曲家の作品を通して、民族性と精神性、形式美を兼ね備えた室内楽の魅力を紹介します。多様な出自の演奏家たちで表現する深い構築性と詩的な響きと創造の可能性にご期待ください。

ダイアナ・ケトラー  Diana Ketler(ピアノ)


Katsuhiro Ichikawa

ラトヴィア・リガ出身。モーツァルテウム音楽院、ロンドン・ロイヤルアカデミーを最優秀で卒業。樫本大進ら日本人演奏家との共演も多く、2008年にはラトビア政府から功績を称えられて表彰を受ける。現在ロンドン・ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックの教授を勤め、指導者としての評価も高い。ロンドン在住。

アレクサンダー・シトコヴェツキー Alexander Sitkovetsky(ヴァイオリン)


Katsuhiro Ichikawa

ロシア・モスクワ出身。8歳でメニューインに見出され、氏と度々共演した。ソリストとして世界各地のオーケストラと共演するほか、室内楽にも積極的で、シトコヴェツキー・ピアノ・トリオを結成して活動するほか、樫本大進が芸術監督を務める赤穂国際音楽祭ル・ポンにも度々出演。現在米国テキサス州・メドウズ芸術学校教授。米国在住。

ラズヴァン・ポポヴィッチ Razvan Popovici(ヴィオラ)


Katsuhiro Ichikawa

ルーマニア・ブカレスト出身。モーツァルテウム音楽院、パリ音楽院、フライブルク音楽大学を最優秀で卒業。質の高い室内楽の普及に取り組み、2004年よりキームガウ音楽祭(独)の総合監督、2006年よりブカレスト「SoNoRo」音楽祭の芸術監督、2023年よりアントワープ王立音楽院教授を勤める。ルーマニア・ブカレスト在住。

ヘーデンボルク・直樹 Bernhard Naoki Hedenborg(チェロ)


Katsuhiro Ichikawa

オーストリア・ザルツブルク出身。13歳からハインリッヒ・シフの下で研鑽を積む。1995年「第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」銀メダル等。2014年よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・正団員。兄弟とへーデンボルク・トリオを結成しているほか、ニューイヤー・コンサートの解説を度々務めている。ウィーン在住。

インタビュー


7年ぶりの来日!世界最高峰の4人が魅せる「対話」と「絆」


インタビュイー:へーデンボルク・直樹


ーー7年ぶりの日本ツアーとなりますが、日本で楽しみにされていることや、来日した際に行っていることなどありますかーー


久しぶりにアンサンブル・ラロを愛して応援してくださる、日本各地のみなさまにお目にかかれることを、とても楽しみにしております。みなさまお元気でいらっしゃるでしょうか。
メンバーはみな美味しい「日本食」も楽しみにしています。ヨーロッパでも日本食のレストランが増えてきましたが、日本で食べる日本食には叶いません。鰻、とんかつ、お寿司、お刺身、天ぷら、だし巻き卵、ラーメン、餃子・・・挙げ始めるとキリがありません(笑)。みんな日本酒、梅酒、芋焼酎も好きです。
ピアニストのダイアナはおしゃれなので必ず洋服や靴を買いに行きますし、ラズヴァンは美術館に行きたがります。


ーー皆さんはそれぞれ世界の第一線でご活躍されていますが、「アンサンブル・ラロ」として演奏する時、他のステージとは違う特別な感覚や感情はありますかーー


4人は学生時代からの古い友人関係です。10代や20代前半の頃に知り合って、いままで一緒に活動してきました。本番やレコーディングを通じて、多くの特別な時間を共に過ごしてきた仲間です。結成からの23年は、個々の価値観でそれぞれが高みを求め、一緒に成長してきた時間でもあります。
メンバー全員が国籍も母語も異にしています。文化的な背景や思想、思考も異なる4人での演奏は、同じ街で共に活動している同僚や同じ家庭で育った兄弟と演奏するのとは異なる種類の対話が生まれます。「異なる文化が衝突する」中で、微妙なバランスを保ちつつ、高みに昇っていく過程を、メンバー同士だけでなく聴衆の皆さんにも楽しんでいただきたいです。
これまでの仲間との時間の中で、自分とは違った価値観、感覚、知識などを認め合いながら、自分だけが感覚的に掴める何かを信じて過ごしてきました。いま40代、50代になって、メンバー全員が教職に就いたり、オーケストラのメンバーとして演奏したりと、社会的地位も得ていますが、一旦演奏が始まると出会った10代や20代前半の頃の感覚に戻ります。当時のような若々しさはもうないですが(笑)、円熟味を増した演奏をご期待ください。


ーー日頃、音楽とどのように向き合っていますかーー


室内楽、オーケストラ、ソロ、教職などを経験する中で、様々な視点から音楽と音楽家の在り方を見つめ直してきました。これらの音楽活動を通じて、固定観念を捨て、自分とは違った価値観や外からの視点を獲得することによって、自分の育ってきた文化や環境のいいところも悪いところもより強く見えてきました。これは自分を見つめ直すチャンスだと思っています。
このように音楽に触れるひとときは、自分を見つける時間であり、自分と向き合う時間です。自分の感覚や心の動きを信じる力に気づく時間です。おいでくださるみなさまにとっても、コンサートがそのような場と時間になってくれたらと強く願っています。


ーー今回の日本ツアーを行うにあたり、どのようなテーマや想いが込められていますかーー


7年間、来日が困難だった大きな理由は、コロナ禍や社会情勢の変化です。毎年当たり前のように来日していた時期もありましたが、このような状況下で当たり前が当たり前ではない、ということを強く実感しはじめています。決して好転しているとは言えませんが、自分たちのような海外のアーティストが来日して演奏会が開催できる、という状況自体が平和であることを象徴していると思います。このような中で私たちを温かく迎えてくださる幸田町の皆さまへの感謝の気持ちも込めて演奏します。


ーーコンサートの中で、「特にここに注目して聴いてほしい」という聴きどころを教えてくださいーー


技術的なことで言うと、大勢で音楽を表現するオーケストラは、どの楽器を使うかを作曲家が決めて、音に色を与えてくれていますが、小さな編成のアンサンブルは、その色を全て自分たちで作らなければいけません。弦楽四重奏なら、弦楽器だけれどもピアノのような音、トランペットのような音のイメージを、皆で一緒に作っていくのです。

ゲーテは、四重奏について『4人の賢者による対話』と述べたそうですが、その言葉を借りるなら、室内楽は『賢者の友好関係』と言えるかもしれません。その「対話性」を聴いていただけたらと思います。仲睦まじく語らっている時もあれば、丁々発止とやり合っている時もあります(笑)。かつて私たちの演奏を聴いた大学生が終演後に「ロックのコンサートより高揚する!」と興奮していたことがありました。高揚感のあふれる演奏をお届けできるように頑張ります。


ーー最後に、コンサートを楽しみにされている幸田町の皆さまへメッセージをお願いいたします。ーー


ご縁があって、今回初めて幸田町に参ります。音楽の好きな人たちがたくさん集まる丘の上のすてきなホールだと聞いております。みなさまとのお出会いを心から楽しみにしておりますので、是非私たちの音楽を聴きにいらしてください。


ーーお忙しいところありがとうございます。皆様の演奏をお聴きできることを楽しみにしています。ーー